鍵盤について

消音ピアノの仕組み

 

鍵盤の調整について

消音ユニット取付けのデジタル発音には鍵盤の下へキーセンサーを設置することが必要です。

キーセンサーは高性能光センサーが88鍵盤各々にひとつずつ対応しています。このひとつひとつのキーセンサーが、鍵盤の動きをすばやく読み取り、演奏の強弱などの情報をデジタル信号に変え、メインコントローラーへ伝えます。


キーセンサーを設置する際に重要なポイントは、まずピアノの鍵盤の状態が正確に調整されている必要があります。

鍵盤高さの調整

鍵盤の高さの調整を技術者用語で「鍵盤ナラシ」と言います。

また、鍵盤が沈む深さ(10mm)も規格が決まっており「鍵盤アガキ」もしく単に「アガキ」と呼びます。


ピアノの調整(専門用語は整調と言います)の第一段階の基本中の基本がこの「鍵盤ナラシ」と「アガキ」です。

一番最初に鍵盤を調整した後にアクション(ハンマーなどの機械部分)の調整に取りかかる手順となっております。


楽器店にて購入されたピアノは、この調整が全て完了された状態で出荷されますが、ユーザー宅にて長年弾くことにより、ナラシやアガキが

基準値よりの若干変化します。中間部のよく弾くあたりの鍵盤は少し下がり気味になり、最低音部や最高音部のあまり弾かないセクションは

出荷時の寸法からあまり変わっていない状態になります。


長年弾いた状態の鍵盤を基準値に戻す作業は、慎重に合わす必要があり、熟練した調律師でもかなりの時間を要する作業となり、また費用もかかります。

キーセンサーの調整

マジックスターでは、この経年変化による鍵盤ナラシやアガキの状態をキーセンサーが読み込むシステムになっております。

ユニットを取付け後に「初期設定」(イニシャライズ) することにより、88鍵盤、各々の鍵盤の動き(働き)を読み込み、自動的に設定します。


これによって各鍵盤より安定したデジタル信号が出され、メインコントローラーより音量バランスが整ったデジタル音が発せられます。

お客さま宅への出張取付け時は、今までの鍵盤のコンディションを損なわず取付けることができ、また取付け時間も大幅に短縮されます。

鍵盤下のキーセンサー

グランドピアノへのセンサーの取付けです。
カワイピアノへ取付けの際もオサの切取り加工不要です。くわしくは画像をクリック